松山が11位浮上 連覇へ大きく前進

 「男子ゴルフ・ダンロップ・フェニックス・第2日」(20日、フェニックスCC=パー71)

 17位からスタートした松山英樹(23)=LEXUS=は5バーディー、2ボギーの68で回り、通算4アンダーで11位に浮上した。藤本佳則が8バーディー、3ボギーの66をマークし、通算7アンダーでタンヤゴーン・クロンパ(タイ)とともに首位に立った。29位から出た石川遼は73と崩れ、通算2オーバーの47位へ後退した。

 起死回生のバーディーだった。なかなか波に乗れなかった松山が、最終18番でようやく会心のショットを連発した。ドライバーの第1打を314ヤード先のフェアウエーに置き、残り246ヤードをユーティリティーでピン左奥6メートルに2オン。イーグルパットこそ外したが、難なくバーディーを奪い、優勝戦線に踏みとどまった。

 「昨日とあまり状態は変わらないけど、最後のティーショットとセカンドはいいショットを打ったので、明日につながると思う」

 17番までは第1日に続き、フラストレーションのたまるラウンドだった。前半は6番まで3バーディーと順調にスコアを伸ばしたが、9番でバンカーから寄せきれずに初ボギーをたたいた。

 13番は手前バンカーからの第2打を1メートルに寄せたものの、バーディーパットが入らない。悪い流れのまま14番でティーショットを右の林に打ち込んだ直後には、ドライバーを地面にたたきつけて悔しがった。

 それでも、首位に3打差で決勝ラウンドを迎える。「優勝争いをしたら、もっと難しい場面がくる。今日みたいなミスをしたら間違いなく勝てない。上位が伸びていないので、明日からどんどん伸ばしていきたい」。“怪物”が3日目以降の大爆発を誓った。

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