イ・ボミ国内男子年間最高賞金超え王手
「女子ゴルフ・大王製紙エリエールレディース・第3日」(21日、五浦庭園CC=パー72)
今季6勝で賞金女王に決まっているイ・ボミ(27)=韓国=がボギーなしで7バーディーを奪って65をマークし、通算13アンダーで6位から首位に上がった。自身2度目の2週連続優勝、そして国内男子ツアーの年間最高獲得賞金超えにも王手をかけた。渡辺彩香が3打差の2位。首位スタートの鈴木愛は74と崩れて通算8アンダーの4位に後退した。
今週も“青写真”通りだ。イ・ボミが優勝へのルーティンを着々とこなして、2004年の不動裕理以来11年ぶりとなる年間7勝目へリーチをかけた。
前週からこっそり決めていた。「疲れがたまっているし、4日間大会。初めて回るコースだけど練習ラウンドはせずにプロアマ戦からラウンド。初日、2日目でデータ収集して、決勝ラウンド2日間で攻めていく」。
恒例の「金曜日にうなぎ」のゲン担ぎも、ひつまぶしを食べて実行。相変わらずの“御利益”でこの日は2番での2メートルを皮切りに4番では20ヤードをチップインするなど7バーディーを奪取。「お天気が良かったから、喜んでもらえるかなと思ってミニスカートはきました」と、ファンサービスも忘れない。
今季最終日を首位で迎えて勝てなかったのは、プレーオフで負けた3月のアクサレディースだけ。前週までの6勝中4勝が逃げ切りVだ。勝てば伊沢利光が2001年に達成した男子ツアーの年間最高獲得賞金2億1793万円強を上回る。
母・ファジャさん(54)特製のハムとホウレンソウ、たくあん、エビ、卵が入った韓国のり巻き(キムパ)をハーフターンでほおばりながら、“強すぎるイ・ボミ”が最終日も突っ走る。