松山4位浮上連覇へ射程4打差
「男子ゴルフ・ダンロップ・フェニックス・第3日」(21日、フェニックスCC=パー71)
11位からスタートした昨年覇者の松山英樹(23)=LEXUS=が1イーグル、4バーディー、2ボギーの67で回り、通算8アンダーでトップと4打差の4位に浮上。最終18番でイーグルを奪い、最終日、逆転での大会連覇へ弾みをつけた。4位から出た宮里優作が1イーグル、6バーディー、1ボギーの64を出し、通算12アンダーで首位に立った。
最終18番パー5で“怪物”が本領を発揮した。松山はフェアウエーからピンまで236ヤードの第2打をユーティリティーで打ち、奥2・5メートルに2オン。難しい下りのラインを見事に沈めてイーグルを奪い、右の拳に何度も力を込めた。
この日は短いパットに苦しんだ。3番で1メートルを外してボギーが先行すると、5、6番では2・5メートルが決まらない。16番では1メートルのバーディーパットがカップをかすめた。ようやく17番で5メートルのスライスラインを沈めてバーディーを奪い「フーッ」と大きなため息をついた。
愛媛県から応援に来た父・幹男さんと教え子のジュニアゴルファーが見守る中、上がり2ホールだけで3つスコアを伸ばした。トッププロのプレーを見せることができ「これだけパットを外すと苦笑いになってくる。そういう中で、17番が大きかった。あれが入ってくれたおかげで18番でイーグルが取れたって感じです」と興奮気味に振り返った。
最終日は東北福祉大の先輩2人を追いかける。宮里優とは4打差、2位の藤本とは2打差と射程圏だ。「優勝を狙いたい気持ちは強い。ゴルフは何が起こるか分からないので、最後まであきらめずにやっていきたい。今日の17、18番のようにチャンスで決め切ることができれば、おのずと結果はついてくる」と逆転連覇を見据えた。