イ・ボミ7勝目 年間獲得賞金国内最高
「女子ゴルフ・大王製紙エリエールレディース・最終日」(22日、五浦庭園CC=パー72)
初の賞金女王に決まっているイ・ボミ(27)=韓国=が3バーディー、ボギーなしの69で回り、通算16アンダーで2週連続となる今季7勝目、通算15勝目を挙げた。今季の賞金は2億2581万円余りとなり、2001年に伊沢利光が獲得した男子ツアーの年間最高額を約788万円上回る日本ツアー歴代最高となった。
イ・ボミは今週も強かった。3打差首位でスタートし、2番で3メートルのバーディーパットを決めた時点で「今日もいい感じ。心配しなくても大丈夫かなと思った」と勝利への手応えを得たという。
12番で2つめのバーディーを決め、17番では20ヤードのチップインバーディー。5打差の圧勝に「信じられないです。18番のグリーンで(専属キャディーの)清水さんに『本当に私が優勝?』って、何度も聞いたぐらいです」と笑みをこぼした。
前週、大きな重圧の中で賞金女王&2億円突破を決めた。疲れていないわけではなかったが、「一番強かったのは、ここが福島だという思い」。東日本大震災直後も義援金を送ったが、今回も賞金の一部または全額や副賞を寄付する意向だ。
前週、そして今週と、昨年9月に死去した父・ソクジュさんが夢枕に立ったという。「去年お父さんが亡くなってから後半戦は優勝できなかったからか『ボミの優勝が見たい』って」。過去、樋口久子、岡本綾子、ト阿玉、不動裕理の4人しか成し遂げていない年間7勝を達成し、01年に伊沢が記録した男子ツアーの年間最高賞金額を上回った。
さあ残るは最終戦のLPGAツアー選手権リコー杯。自身初の3週連続Vを目指す。