吉田、最高の“元カレ”で首位浮上
「女子ゴルフ・LPGAツアー選手権リコー杯・第2日」(27日、宮崎CC=パー72)
18位から出た吉田弓美子(28)=フリー=8バーディー、2ボギーの66をマーク、通算3アンダーで申ジエ(韓国)と並んで首位に浮上した。昨年まで使っていた長尺パターを駆使して好スコアにつなげた。地元宮崎市出身の大山志保が70で回り、首位と1打差の3位につけた。
やっぱり“元カレ”との相性は最高だった。吉田が昨年まで使用していた長尺パターで8バーディーを量産。一気に首位に駆け上がった。パット数は田仁智の24に次ぐ26。15番では3・5メートルの難しいパーパットもど真ん中から沈め「雑に扱っていたのに、こんなにパットが入ってくれて、ありがとうございますって感じ」と笑った。
プロテスト合格翌年の2010年夏から長尺を使い、13年までに4勝を挙げた。来年からパターの一部を体に固定して打つ「アンカーリング」が禁止されるため、今季は通常の短尺を使っていた。しかし、3週前の伊藤園レディースでパットの際に手が動かなくなる「イップス」の気配を感じ、前週の大王製紙エリエールレディースから自宅のクラブ置き場に眠っていた長尺を引っ張り出した。
「使わないクラブと一緒に置いてあって、ヘッドカバーが汚くなっていたくらい。今週で長尺を使うのは最後だから、思い残すことがないようにやりたい」。残り2日間も“元カレ”との復縁タッグで、初のメジャー制覇を目指す。