大山単独首位浮上 通算4アンダー
「女子ゴルフ・LPGAツアー選手権リコー杯・第3日」(28日、宮崎CC=パー72)
3位から出た地元宮崎市出身の大山志保(38)=大和ハウス工業=が4バーディー、2ボギーの70で回り、通算4アンダーで単独トップに浮上。最終日は今季2勝目、この大会3勝目、ツアー通算17勝目を目指す。申ジエ(韓国)が1打差の2位につけている。
トレードマークのガッツポーズを普段以上に連発した。大山は16番でグリーン横の木の真後ろから2メートルに寄せてパーセーブ。カップからボールを拾い、そのまま拳を握りしめると、続く17番でも1・5メートルのバーディーパットを沈め、右手の拳を突き上げた。
優勝の予感なのか、いつもと違う精神状態の自分を感じている。地元大会で例年は気持ちが入りすぎるのだが「何か落ち着いている。心の波がない。(自己最高の5位に入った今夏の)全米女子オープンもこんな感じだった」と話した。
発奮材料がある。この日が父・晃さんの76回目の誕生日でドルチェのバッグをプレゼントした。「若く見えるようにと思って。今日は頑張らないとと思ってました」と笑った。
最終日は2位の申ジエに1打差をつけてのスタート。コースに応援に来た晃さんは「優勝祝賀会と私の誕生パーティーが一緒にできたら最高」。力強いガッツポーズで父の言葉を現実にする。