イ・ボミ、涙の3冠「これ以上ない」
日本女子プロゴルフ協会(LPGA)は17日、都内で今季の表彰式を行い、史上最高の2億3千万円超を獲得し、初の賞金女王に輝いたイ・ボミ(27)=韓国=が年間最優秀選手(メルセデスランキング)、平均ストロークと合わせて3冠に輝いた。新人賞には堀琴音、ゴルフメディアの投票によって選ばれるメディア賞・ベストショット賞は渡辺彩香、ベストコメント賞は成田美寿々が受賞した。
涙、涙の“3冠王”だった。赤のドレスに身を包んだイ・ボミは、壇上でこみ上げるものを抑えきれなかった。昨年9月に亡くなった父・ソクジュさん(享年56)と約束した賞金女王を達成しただけでなく、平均ストロークなど3部門で頂点に立った。「夢だった賞金女王がかなった。すごく感動して涙が出ました」と、目を赤くして振り返った。
今季は7勝を挙げ、男女を通じて年間最高賞金額も達成した。来季について「これ以上の年はないと思う」としながらも新たな目標を設定している。「来年は今年できなかったメジャー優勝と、アメリカのツアーで頑張って世界ランクを上げれば、リオデジャネイロ五輪出場の可能性もある」。
来季海外はANAインスピレーション、全米女子オープンへ出場する意向。新女王が早くも来季へ動き出した。