宮里美が首位タイ発進「打ったら入る」
「女子ゴルフ・ピュアシルク・バハマ・クラシック・第1日」(28日、オーシャンクラブ)
宮里美香(26)=NTTぷらら=と野村敏京(23)=フリー=がともに68をマークして首位に立った。ポーラ・クリーマー(米国)らを含めて合計7人がトップに並んでいる。宮里美はパットが好調で6バーディー、1ボギー。ショットが安定していた野村は7バーディー、2ボギーでスコアを伸ばした。上原彩子は73で45位。横峯さくらと宮里藍は75で78位と出遅れた。
迷いのない構えから絶妙のタッチで転がしたボールが、次々とカップに落ちた。10番から出て、前半9ホールはわずか10パットで6バーディー。宮里美が今年最初のラウンドで最高のスタートを切った。「打ったら入る雰囲気が自分の中から出ていた。こんなにいい感覚は久しぶり」と、笑みがこぼれた。
風が弱かった朝のスタートだったこともプラスに働き、ショットをピンに絡めた。11番から3連続バーディーで勢いに乗ると15、17、18番は3~5メートルのパットを沈めた。「自分でも怖いぐらいだった」と言うほどラインの読み、距離感、手元の感覚が一致した。
平均パット数で2位とレベルの高い数字を残した昨季から、さらなる安定感を求めてパターを変更。試合で使うのは初めてだったが「しっくりきている」と納得顔だ。
チャンスを生かせずスコアを落とした後半を「伸ばすことができなかったのが残念」と反省し、気を引き締める。「例年、5月ごろから調子が上がってくる」と自任するスロースターターが4季ぶりの米ツアー2勝目へ、開幕戦から飛び出した。