矢野、アルバトロスで2位浮上
「男子ゴルフ・レオパレス21ミャンマー・オープン・第3日」(6日、ロイヤルミンガラドンGC=パー72)
5位から出た矢野東(38)=フリー=が14番パー5でアルバトロスを奪って66で回り、通算16アンダーでトップと7打差の2位に浮上した。ショーン・ノリス(南アフリカ)が61をマークし、通算23アンダーで首位を守った。54ホール終了時点での23アンダーはツアー最多アンダーパー記録に並んだ。
たまっていた鬱憤(うっぷん)をアルバトロスが全て吹き飛ばした。パー5の14番、残り194ヤードの第2打。7番アイアンを振り抜いた矢野の一打は、カップに吸い込まれた。「生まれて初めてだよ」。本人は信じられないといった表情を浮かべ、思わず声を張り上げていた。
追い風が吹き、雑草まじりの右ラフからという距離の計算が難しい状況で「グリーンに乗れば十分だった」という。打った瞬間も「自分の思い通りの球が出た」という感触は得たものの、入る予感はなかった。「まさかですよ。鳥肌が立った」
トップが爆発的にスコアを伸ばす一方で矢野は前半イーブンパーと、もどかしい展開だった。「バーディー三つ分(のアルバトロス)。そこから息を吹き返した」と勢いに乗った。続く15番で2メートルのバーディーパットを沈めると、18番は5メートルをねじ込みガッツポーズで締めくくった。
最終日は7打差を追いかける。「チャンスの残る位置。かみ合う人は10アンダーくらい出せるコース」と8季ぶりの4勝目へ、諦めるつもりは毛頭ない。