松山3打差逆転Vいける「圏内残った」
「米男子ゴルフ・ノーザントラスト・オープン・第3日」(20日、リビエラCC=パー71)
松山英樹(23)=LEXUS=が6バーディー、3ボギーの68で回り、通算9アンダーに伸ばした。順位は前日の7位から10位に下がったが、首位とは3打差に縮まり、逆転での出場2試合連続優勝の可能性が広がった。バッバ・ワトソン(米国)が67と伸ばし、通算12アンダーでトップに立った。
3打差を逆転したフェニックス・オープンでの米ツアー2勝目から2週間。またも松山にVチャンスがめぐってきた。「圏内には残った。3打差だったらまだまだチャンスはある」と、本人もその気だ。
前半のショット力は、3日連続で一緒に回った世界ランク3位のマキロイ(英国)を上回った。1番パー5は残り212ヤードを5番アイアンで2オン、2番は6メートルを沈め、3番は80センチにつけて、圧巻の3連続バーディー発進。8番と9番はいずれも1メートルにつけ、一時は3位まで上がった。
ただ、後半は伸び悩んだ。1オンの狙える10番パー4はドライバーショットを左に曲げ、木越えの第2打はグリーンに届かず。寄せも斜面を登り切らずにエッジで止まってボギーに。これが尾を引いたのか、11番は1・5メートルのチャンスを逃し、16番からは2メートル、3メートル、4・5メートルを外し「1個は(バーディーを)取りたかったが…」と悔しがった。
昨年のこの大会は1打及ばず、プレーオフに加われなかった。「すごくいい位置だけど、たくさん人が詰まっているので、伸ばしていかないとなかなか優勝には届かない。そうできるよう頑張りたい」と話し、この日もプレー後の練習をせずに体を休めた。(米パシフィックパリセーズ テッド・ムース)