「女子ゴルフ、ダイキンオーキッドレディス・第１日」（３日、琉球ＧＣ＝パー７２）

　今年から４日間で行われる今季ツアー開幕戦。松森彩夏（２１）＝スターツ＝が６バーディー、ノーボギーの６６をマークして首位スタートを切った。３打差の２位に笠りつ子（２８）＝京セラドキュメントソリューションズ＝がつけた。昨年賞金女王のイ・ボミ（２７）＝韓国＝はイーブンパーの１６位発進となった。

　プロ４年目の２１歳が“４度目の正直”に挑む。松森は昨年のフジサンケイレディース（最終成績２位）、ニトリレディース（同２３位）、マンシングウェア東海クラシック（同２位）に続いて、４度目となる初日首位スタートを切った。

　これまで勝ちきれなかったことをしっかりと受け止め、このオフは１年間戦える体力と、小技の精度を課題として取り組んだ。

　そんな成果が発揮されたのは最終１８番パー５だ。グリーン奥から下りの８ヤードを１メートル弱につけるナイスアプローチでパーセーブ。ノーボギーで初日のラウンドを終えた。

　松森の公式サイズは１７０センチ、５５キロとあるが実は、体重については「なりたい重さにしちゃいました」。通常、軽い方にさば読みするのが女心にも思えるが、松森の場合は逆。昨年開幕時に５３キロだった体重が、秋口には５０キロにまで減少。「１日５食とか、とにかく食べて」戦える“理想体重”を手に入れた。

　小技の特訓と、この体重によりぶれないスイングがマッチして、１８番のような、簡単にボギーをたたかないゴルフができるようになった。

　さらにキャディーには昨季途中まで横峯さくらと契約していたジョン・ベネット氏（４４）を起用。「優勝経験もあるし、すぐ私の癖を分かってくれて頼りになります」と、こちらも効果大。初Ｖへ、視界良好だ。