イ・ボミ、PO制し2戦目で今季初V!

 「女子ゴルフ・ヨコハマタイヤPRGRレディース・最終日」(13日、土佐CC=パー72)

 昨季賞金女王のイ・ボミ(27)=韓国=が、通算8アンダーで並んだ飯島茜(32)=フリー、柏原明日架(20)=富士通=との3人のプレーオフを4ホール目で制して今季初勝利、ツアー通算16勝目を挙げた。正規の18番で右ラフから放ったスーパーショットが勝利を呼び込んだ。1打差の4位に渡辺彩香(22)ら3人が並んだ。

 最後に笑ったのは、やはりイ・ボミだった。18番パー4の繰り返しで行われたプレーオフ4ホール目。昨季の賞金女王は下り5メートルのバーディーパットをねじ込み、三つどもえの激闘に決着をつけた。

 「信じられない。長くて体もしんどかったけど、集中できました」。4年前に日本ツアー初Vを手にした思い出のコースで、再び“ボミ・スマイル”が輝いた。

 奇跡的な1打で勝利を引き寄せた。首位に1打差で迎えた正規の最終18番。右ラフからの2打目は前方の木が邪魔で、真っすぐにピンは狙えなかった。

 距離は134ヤード。つま先上がりの難しい状況で選んだのは、8番アイアンでスライスをかけ、木の左から大きく右に曲げるショットだった。2オンできる確率は「半分くらい」だったが、女王の技術は想像を上回った。ボールはグリーン手前で弾んだあと、カップをかすめてピンそば20センチで止まった。「何回打っても、あのショットは出ないと思う。すごかった!」。起死回生のバーディーで飯島、柏原とのプレーオフに割って入った。

 今季2戦目で勝利をつかみ、2年連続賞金女王へ早くも視界が開けた。切望するリオ五輪出場に向けても大きな1勝だ。世界ランクによる韓国代表決定は7月。強豪ぞろいの韓国勢だけにハードルは高いが、「チャンスはあるので頑張りたい」。夢舞台を見据え、大きな瞳を輝かせた。

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