「女子ゴルフ・Ｔポイントレディース・第１日」（１８日、鹿児島高牧ＣＣ＝パー７２）

　降雨によるコースコンディション不良のため５７人が競技を終えられなかった。回り終えた中では、４月から東京・共立女二高に進学するアマチュアで１５歳の山口すず夏が５バーディー、１ダブルボギーの６９をマークし、福嶋浩子（３８）＝フリー、キム・ハヌル（韓国）と並んでトップに立った。アマチュアでの２勝目を目指す１７歳の勝みなみ（鹿児島高）は７４で回った。

　暫定とはいえ、中学を卒業したばかりの山口が首位に立った。断続的に降る強い雨の中でもプロ顔負けのショットで３アンダーの好スコアをマーク。「アイアンが切れていた。最近は調子が悪かったので上出来」と初々しく笑った。

　ぬかるんだフェアウエーでもスイングが安定していた。スタート直後の１０番はピン左４・５メートルに運んでバーディー発進。１４番では９メートルのロングパットを沈めた。２番のＯＢで一度は後退したものの、４、５番でともに１メートル前後につけ、連続でスコアを伸ばした。

　１月にプロ野球ＤｅＮＡの三浦大輔投手とトレーニングをともにした。トップアスリートとの貴重な時間は「疲れた」が、内容は濃かったようで「筋肉がついた」と打ち明けた。

　昨年は日本人最年少となる１４歳で全米女子オープンに出場。予選落ちしたものの「（将来は）世界で戦いたい」と気持ちを強くした。まずは今大会の目標として「ローアマ（アマチュア１位）を取りたい。（勝）みなみちゃんにも勝ったことがないので勝ちたい」と目を輝かせた。