ハヌル3度目の正直で圧巻の完全V
「女子ゴルフ・アクサレディース宮崎・最終日」(27日、UMKCC=パー72)
初日から首位のキム・ハヌル(27)=韓国=が69で回り、通算9アンダーで昨年9月のマンシングウェア東海クラシック以来となるツアー通算2勝目を挙げた。前週、前々週の大会でも第1、第2ラウンドで首位に立ちながら、最終日に崩れて涙をのんでおり、三度目の正直で、初日から首位を譲らない“完全優勝”を果たした。
バーディーフィニッシュを決めたキム・ハヌルが両手を突き上げた。キャディーバッグには名前ではなく「ハヌル」の英訳「SKY」の文字。ウエアは勝負カラー、青のパンツルック。母国で「スマイルクイーン」と称される笑顔が、宮崎の青空に映えた。
3週連続で初日から首位で最終日を迎えた。過去2週は失速しており、「緊張を隠そうとして崩れた。今日はそれを受け入れて、強い気持ちでプレーした」。申ジエに2打差とされた直後の16番。12メートルのバーディーパットを先にねじ込んで「勝てると思いました」と振り返った。
建国大の同級生だったイ・ボミとは、母国での人気を二分する。日本でも実力、人気ともイ・ボミに迫ってきたキム・ハヌルが、日本ツアーをさらに面白くする。