宮里藍 首位キープ ”生命線”復活
「米女子ゴルフ・ANAインスピレーション・第2日」(1日、ミッションヒルズCC=パー72)
宮里藍(30)=サントリー=は5バーディー、3ボギーの70で回り、通算7アンダーでレキシー・トンプソン(米国)と並んで首位を守った。日本ツアー賞金女王イ・ボミ(韓国)が66をマークし、通算5アンダーの9位に浮上した。宮里美香は25位、上原彩子は34位。3位から出た大山志保は77をたたき、69の野村敏京とともに48位に下がった。横峯さくらは予選落ちした。
首位スタートの重圧の中、宮里藍がトップを守った。初日はなかったボギーを三つ打ったものの、しっかりと2打伸ばし「いいゲームができた」と満足そうだ。
パット数は連日の27。最終9番(パー5)で3打目を50センチに寄せた以外の4バーディーは、2~4メートルを決めたもの。同じような距離のパーパットもしぶとく入れ「ラインがよく読めている」と力強くうなずいた。
パターは前週にロフト角を2度から4度に増やす調整を加えた。転がりがスムーズになり、距離感を合わせやすくなったという。その分、ストロークやラインの読みに集中。コースで声援を送った父でコーチの優さんは「この2日のパットはすごくいい。悩みが減った」と上機嫌に語った。
第3ラウンドは2年前の覇者で屈指の飛ばし屋L・トンプソンと回る。「パワーで圧倒されるだろうけれど、それを楽しんで見ながら回ろうと思う」。近年の低迷の原因となっていたが、ショートゲームはもともと藍の生命線。よみがえった武器を手に、勝負の残り2ラウンドへ向かう。