松山 自己最高13位 Vへ視界良好

 「米男子ゴルフ・マスターズ・第1日」(7日、オーガスタナショナルGC=パー72)

 3年連続5度目の出場となった松山英樹(24)=LEXUS=は4バーディー、3ボギーの71で回り、初日としては自己最高の13位につけた。史上4人目の連覇を狙うジョーダン・スピース(22)=米国=がボギーなしの6バーディーで66をマークして首位に立った。メジャー4大会全制覇を目指すロリー・マキロイ(英国)は70で9位発進。

 最後は鮮やかなバーディーで締めくくった。18番パー4。松山は2打目をピン左5メートルにつけると、下りのラインをしっかり打ってカップに沈めた。大歓声を浴びた24歳は「(苦しい)後半の流れの中で、バーディーで終われて良かった」と、安堵(あんど)の表情を見せた。

 苦しいラウンドだった。アーメンコーナーの入り口となる11番パー4では10メートルを超える逆風が災いし、2打目をグリーン右へ大きく外してボギー。12、13番も第1打を大きく右へ曲げ、14番でもボギー。「ここまで悪くなるとは」と不調に首をかしげた。

 しかし、16番パー3で右上のバンカーから3メートルに乗せてパー。続く17番は左の林から2打目をグリーン右に外したものの、砲台グリーンの傾斜に当てて打球の勢いを殺す、絶妙なアプローチを見せて30センチにピタリ。ここもパーでしのいだ。

 「難しいパーセーブができたことで最後、バーディーを取れたのかな。(優勝の)可能性をつぶさなくて良かった」。初日13位は12年の14位を上回る自己最高位発進だ。

 2日目以降も強風の予報が出ているが、「ショットを修正すれば対応できる」と語り、ラウンド後は約1時間練習した。首位・スピースの姿はしっかりと視野に捉えている。

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