植本4打差首位独走!さえ渡るアイアン
「デイリー主催・第39回トップアマゴルフトーナメント・第1日」(12日、高松CC=パー70)
植本健介(28)=阿南CC=が6バーディー、3ボギーの3アンダー67で回り、単独首位に立った。4打差の2位に赤木和彦(54)=洲本GC=がつけ、さらに1打差の3位に阪田哲男(66)=袖ケ浦CC=ら8人が並んだ。81ストローク、93位タイまでの104人が13日の決勝ラウンドに進んだ。
早くも独走態勢だ。6バーディー、3ボギーの67。冷たい風をものともせず、2位に4打差をつけて単独首位に立った植本は「バーディーをたくさん取れて良かったです」と満足そうに笑った。
4番パー4で2打目を2メートルにつけるなど、前半はアイアンショットがさえて33。後半は「少しスコアを意識してしまった」と我慢のゴルフを強いられたが、15番パー4で10メートルのバーディーパットを沈める執念を見せた。得意クラブは「パター」。グリーン上での強気な姿勢が快スコアにつながった。
徳島県生まれで、香川西高出身。同校3年時に日本ジュニア出場の経験があり、1学年後輩にツアープロの片岡大育がいる。
卒業後はプロを目指して1年間、オーストラリアにゴルフ留学した。夢は断念したが、故郷・徳島に戻りトップアマとして台頭。昨年は四国アマで3位に入り、日本アマの大舞台でもベスト8に入る快進撃を見せた。「前はミスするとイライラして無口になっていたけど、最近は笑ってしゃべりながら回れるようになった」。精神面の安定が好成績を生んでいる。
全国からトップアマが集う今大会。最終日は4打差逃げ切りを狙うが、タイトルへの欲は表に出さない。「優勝よりも、有名な選手たちと競えることを楽しみたい」。自然体で残り18ホールに挑む。