「男子ゴルフ・東建ホームメイトカップ・第２日」（１５日、東建多度ＣＣ名古屋＝パー７１）

　首位から出た熊本出身の永野竜太郎（２７）＝フリー＝が、地元を襲った地震のショックの中、４バーディー、５ボギーの１オーバー、７２でまとめ、通算５アンダーで２位につけた。１２位でスタートした金庚泰（韓国）が１イーグル、３バーディー、１ボギーの６７を出し、通算７アンダーで首位に浮上した。

　１打１打に地元への思いを込めた。永野は前半２番から３連続バーディーを奪って単独首位に浮上したが、後半は強風と乾いたグリーンに手こずり首位に２打差の２位へ後退。それでも「自分がいい成績を出すことで地元がいい方向にいってくれたらという気持ちがあったので、後半も強い気持ちで我慢できました」と真剣な目で振り返った。

　震度７を記録した益城町で中学時代までを過ごした。現在は熊本市在住だが、祖父母は今も同町に住んでいる。「すぐに母親と連絡が取れてみんな無事だと分かったのは良かったけど、テレビで見た町の光景が昔遊んだ時と全然違っていたのであ然とした」と、大きなショックを受けた。

　決勝ラウンドはトップの金庚泰との２打差を追いかける展開。「地元の友達もみんな頑張っているので、自分が落ち込んでいる場合じゃない。頑張って、お金もですけど、足りない物とか支援したい」。初優勝を成し遂げれば、少しでも明るい話題が地元に届く。