藍 スコア伸ばし20位フィニッシュ
「米女子ゴルフ・ロッテ選手権・最終日」(16日、カポレイ・コオリナGC=パー72)
45位から出た宮里藍(30)=サントリー=は8バーディー、1ボギーの65と好スコアを出し、通算7アンダーの20位となった。6位から出たミンジ・リー(19)=オーストラリア=が1イーグル、6バーディーの64をマークして通算16アンダーでツアー通算2勝目を挙げた。野村敏京は15位、宮里美香は23位。
スコアを七つ伸ばした宮里藍の表情は晴れやかだった。「ガツガツするでも緩むでもなく、落ち着いてやれた」と会心のラウンドを振り返った。
ティーショットの安定感は相変わらず。さらに「4日間で最もアイアンの方向性が良かった」と、フェアウエーからの2打目を次々とピンに絡めた。7番ではドライバーショットを同組の中で最も飛ばし、2打目を1メートルにつけて3連続バーディーとした。
8番で唯一のボギーをたたいたものの、後半も勢いは止まらず4バーディー。「1日を通していい流れを途切れさせなかった」と胸を張った。
オーバーパーとアンダーパーが交互にきた4日間だった。「確かに波はあった。そんな中でも無難に終えられるようになった」と長く続いた不振からは脱したと感じている。「まだ薄っぺらい自信の厚みを増していけるように、これからも自分とじっくり向き合いたい」と語る目は、4季ぶりの10勝目を見据えていた。