勇太、鮮やか逆転劇で今季初V
「男子ゴルフ・パナソニックオープン・最終日」(24日、千葉CC=パー71)
3位から出た池田勇太(30)=日清食品=が7バーディー、1ボギーの65をマーク。通算13アンダーに伸ばし今季初優勝、昨年8月以来となるツアー通算14勝目を挙げた。3打差の2位は金庚泰(韓国)ら2人が入った。
2年前の日本オープンでも優勝した地元千葉のコースで鮮やかな逆転劇だ。勇太は「気分が良い。相性も良いし、意気込んではいたけど、結果的に頂点に立てて自信になった」と笑顔を振りまいた。1、2番の連続バーディーに始まり、前半だけで6バーディー。「前半にあれだけ伸ばせたのが大きかった」と勝因を語った。
これで09年から8年連続の優勝。どちらかというとスロースターターで秋口から調子が上がってくるタイプだが、初めて春先に勝った。「オフのトレーニングの時間が多く取れたことが大きいんじゃないかな」。選手会長の職から離れて準備する時間を十分に持てたことが、この日の優勝につながった。
30代での初勝利でもある。ノータックのパンツに伸ばした髪。心機一転した効果も早速表れた。現在98位の世界ランキングも上がり、リオ五輪代表への望みも出てきた。「これで決まるわけではないから持続しないといけない。ベストを尽くすだけ」と口元を引き締めた。