青木功、会長初戦「やるべきことやる」
「男子ゴルフ・中日クラウンズ」(28日開幕、名古屋ゴルフ倶楽部和合コース=パー70)
歴代優勝者によるチャンピオンズマッチが26日、行われた。現職の日本ゴルフツアー機構(JGTO)会長としては史上初の国内ツアー出場となる青木功(73)はプロ通算85勝、賞金王5度の技を披露。予選突破へ「選手としてやるべきことはやる。いくつたたいても、私の人生のゴルフだよ」と言い切った。
青木の表情は穏やかだったが、言葉は鋭く、力強かった。
「最後まで、36ホールはちゃんとやる。それで予選を通ったら『コノヤロー!!』と言いたいな。望みを持ってやっていきたい」
歳を重ね、体力は落ちた。2月のハワイ合宿で風邪をこじらせて以降、十分な練習、トレーニングを積めなかった。会長職で多忙を極める中、1年ぶりの今季初陣。「どの程度、思うようなゴルフができるかどうか」。永久シード選手といえど、不安はある。
ただ、プロとして培ってきた誇り、会長として抱く熱意が、73歳の体を突き動かしている。
「選手にも、『まだオレがやっている』というのを見せられるかもしれない。オレが出てきたことに対して、選手(の気持ち)が締まるかどうかも含め、カツを入れるっていうのじゃないけど、ギャラリーと少し会話をしたり、(出場することで)そういうものも浸透していったらいいね」
チャンピオンズマッチでは、グリーン周りの巧みな小技、正確なパットでギャラリーを沸かせた。「(同組の尾崎)直道には負けたくない。勝って、ばか野郎と言ってみたいよ」とちゃめっ気たっぷりに言った。