谷原秀人 16位から3位急浮上
「男子ゴルフ・中日クラウンズ・第3日」(30日、名古屋GC和合=パー70)
昨年この大会2位の谷原秀人(37)=国際スポーツ振興協会=が7バーディー、2ボギーの65をマーク、16位から一気に3位に浮上した。首位とは5打差だが、舞台は“難攻不落”の和合だけに何が起こるか分からない。悲願の大会初優勝へ望みはつないだ。片岡大育(27)=Kochi黒潮CC=が通算9アンダーで単独首位を守った。
国内開幕戦から2週連続で予選落ち。ショットとパッティングがかみ合わずに苦労していた谷原が、目の覚めるようなラウンドでこの日のベストスコアに並ぶ65をマークした。4番パー3は7番アイアンで1メートル弱につけ、16番パー4では第2打を約30センチに寄せて7個目のバーディー。昨季平均パットでツアー2位の名手は3番と12番で約4メートル、6番でも6メートル近い距離を沈めた。
シーズン開幕前には身内の不幸が相次いだ。闘病中だった父の直人さんが2月下旬に亡くなり、その後も親戚や母方の祖母が死去。谷原は「一番つらいのは母。自分はくよくよせず、いいゴルフを全国の人に見てもらえれば、という思いでやっている」と悲しみを胸の奥にしまってプレーを続けている。
最終日は、最終組で上位の2人を追う。差はあるものの、何が起きても不思議はないのがこのコース。「前半から行かないと追いつけないのでがんがん行きたい。早い段階で『(今年も)いけるぞ』という自分を取り戻したい」。連日の猛チャージで大逆転を狙う。