鈴木愛イケる!!師匠超え2勝目
「女子ゴルフ・サイバーエージェントレディース・第2日」(30日、グランフィールズCC=パー72)
2位から出た鈴木愛(21)=Salesforce=が5バーディー、3ボギーの70で回り、通算6アンダーで首位と2打差の2位をキープ。最終日は14年の日本女子プロ選手権以来となるツアー2勝目を狙う。福嶋浩子(38)=フリー=は69と伸ばして首位を守り、悲願のツアー初優勝へ王手をかけた。
昨年来、メンタル面などで相談相手となってくれている福嶋浩と同組で回った鈴木は、懸命に“師匠”に食らいついていった。
前半は同スコア。後半の出だし10番でこの日3つ目のボギーをたたき、13番終了時点では4打差とされたが、15、16番で連続バーディーを奪うなど、終わってみれば2打差と十分、優勝を狙える位置でホールアウトだ。
「後半は苦しい流れだったんですが、15番で1・5メートルのパーパットを入れるなど我慢した分、15番からラッキーが来ました」。
福嶋浩には「練習通り、普通にやること」の大切さなどを教わった。この日は「浩子さんの方が淡々とプレーしていた分、差が縮まらなかった」と、改めて福嶋浩の言葉の重みを感じた。
14年の日本女子プロ選手権で初優勝。昨年は2位が3度あるが、2勝目には手が届かなかった。「それがフラストレーションになってましたが、今年はその悔しい経験をした分、勝てると思えるようになりました」と、2勝目のチャンスを前にしても必要以上に身構えることはない。
最終日も福島浩と最終組で回る。いつもどおり、誰よりも遅くまでショット、パット練習を行い“師匠超え”に備えた。