福嶋浩子ツアー史上初姉妹V達成

 「女子ゴルフ・サイバーエージェント・レディース・最終日」(1日、グランフィールズCC=パー72)

 38歳の福嶋浩子(フリー)が通算5アンダーで並んだキム・ハヌル(27)=韓国=とのプレーオフを制し、涙のツアー初優勝を果たした。姉の晃子(42)は通算24勝を挙げており、姉妹優勝はツアー史上初。首位で出た福嶋浩は3バーディー、4ボギー、1ダブルボギーの75とスコアを落としたが、プレーオフ1ホール目に福嶋浩がパー、キムがパーパットを外して決着した。

 初優勝が決まり、18番グリーンに駆け下りてきた姉・晃子の姿を見るともう、福嶋浩は我慢できなくなった。固く抱き合いながら2人、号泣した。「苦しかったー」と浩子。「よかったねー」と晃子。それ以外、言葉にならなかった。「一緒に戦ってくれてたんだ」と浩子は改めて姉の愛を確かめた。

 目標は2つ伸ばして通算10アンダー。他の選手には目もくれず、集中していたはずだった。しかし、後半に入ると産みの苦しみが始まる。13番を3パットのボギーとすると、16番では約20メートルのバーディーパットを5メートルほどオーバーさせ、2パット目も大オーバー。結局4パットのダブルボギーをたたいた。さらに17番でもスコアを落とし、1組前でプレーしていたキム・ハヌルと並んでしまった。

 「自分はできてるつもりが、こんな結果になる。これが優勝争いか」。18番では2打目のナイスショットがピンに直接当たり、グリーン手前ラフまで戻る不運にも見舞われたが、なんとかパーを死守してプレーオフへ。キム・ハヌルが1メートル弱のパーパットを外し、勝利をつかみ取った。

 賞金女王に2度輝いた姉とは対照的なゴルフ人生を歩んできた。01年に右肩を痛めて一度はクラブを置き、03年から3年間は姉のマネジャーも務めた。ティーチングプロの資格を取り、レッスンに専念しようと思ったこともある。そんなゴルフ人生を「へび年だから、蛇行ですね」と笑うが、「夢のような1週間」で遅咲きの花を咲かせた。「今週戦った残り107人に恥ずかしくない選手の自覚を持って」、新たなゴルフ人生を歩み始める。

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