松山 熊本支援を世界にお願い
「米男子ゴルフ・ウェルズファーゴ選手権・第1日」(5日、クエールハローC)
マスターズ以来4週ぶりの実戦となった松山英樹(24)=LEXUS=は5日、2バーディー、4ボギーの74で101位と出遅れたが、会場では大地震に見舞われた熊本県の支援を選手に訴えた。岩田寛は3バーディー、4ボギーの73で75位。スティーブ・ウィートクロフトとアンドルー・ループ(ともに米国)が65で首位に立った。
季節外れの冷たい風が吹く中でショットの距離感が合わず、トップと9打差と大きく出遅れた。松山は「感触は悪くなかったのに何が原因だか分からない」と首をひねった。
コースでは精彩を欠いたが、会場では「熊本・九州」「ACTION for 日本」と書かれた赤と白のバッジを配って熊本支援を訴え、多くの選手が帽子などに着けてプレーした。
松山にとっては熊本地震発生後、最初の実戦。同組だったマキロイらには通訳から教わった英語で説明して手渡したという。
交流の深いスコットら多くの強豪が賛同し、中継テレビの画面には「熊本」の文字が何度も映し出された。東日本大震災で被災した岩田も帽子に着けてコースを回った。
帰国していた4月にはサイン会を開いて義援金を集めた。この日のプレーは奮わなかったが、「全力を出すことが一番良いこと。結果につながらなかったけど、しっかりと切り替えてやりたい。最悪でも予選は通りたい」と巻き返しを期した。