松山 急浮上2位!猛追首位と4打差
「米男子ゴルフ・プレーヤーズ選手権・第3日」(14日、TPCソーグラス=パー72)
36位から出た松山英樹(24)=LEXUS=は7バーディー、2ボギーで67をマークし、通算10アンダーでトップと4打差の2位に浮上した。熊本地震から約1カ月。被災地への思いも胸に今季2勝目を狙う。世界ランキング1位のジェーソン・デー(オーストラリア)が73で回り、通算14アンダーで首位を守った。
風で乾いたグリーンは「ここまで速くなるとは思わなかった」と松山も驚くほどだった。平均スコアは第1、第2ラウンドより4打以上多い75・592。そんな中で67をマークし、急浮上した。
ショットがさえた。パー4の1番で、残り119ヤードの第2打を「きょう一番」という当たりでピンまで1メートル半につけてバーディー。これを端緒に2番、3番も伸ばし「あれでその後はリズム良くプレーできた」。4、6番はボギーとしたが、その後は万全だった。
グリーンを外したのは2度だけで、それもエッジに乗ったもの。アイアンショットが安定し「思いの外いいプレーができた」と満足げだ。6メートルのパットを決めた10番から2度目の3連続バーディー。「パットが入ってくれたのが大きい」と、全てがかみ合った。
第5のメジャーと呼ばれる舞台の最終日を最終組で迎える。「ちょうど1カ月前に地震があったので、もし優勝できたらうれしいし、日本にすごくいいニュースになると思う」。過去2勝をどちらも逆転でものにしている松山。被災した熊本への思いも胸に秘め、世界1位のデーに挑む。