小平首位 けがの功名でパターが改善
「男子ゴルフ・ミズノオープン・第1日」(26日、JFE瀬戸内海GC=パー72)
ツアー通算3勝の小平智(26)=Admiral=が7バーディー、2ボギーの67で回り、スンス・ハン(29)=米国=と並び首位スタートを切った。開幕から左頸部(けいぶ)の痛みに苦しんでいるが、“けがの功名”で課題のパターが改善した。1打差の3位に谷原秀人、上田諭尉ら4人が続いた。
最難関の後半8番パー3で小平が真価を見せた。第1打をピン奥2メートルにピタリと付けると、迷わずパターを打ち抜きバーディー。ティーグラウンドからグリーンが切手程の大きさにしか見えないことから「郵便切手」と名付けられる名物ホールを完璧に攻略した。
10番から出た前半は際どいパットを次々と沈めて4バーディーを量産。後半も3バーディーを奪い、「パットが下手なイメージを覆せたかな」と胸を張った。
うっ憤を晴らす首位発進だ。持病のヘルニアが悪化し、開幕から頸部左側に激痛。「何もしてなくても痛かった」と、前週の関西オープンはついに欠場を余儀なくされた。
この1週間は体を治すことに専念したが、唯一できたのが、オフから取り組んでいるパット練習。「打った分だけ自信。練習はウソをつかない。気持ちの面が一番強い」と苦手を武器に変えた。
昨年の日本オープン優勝で2度目の全英オープン出場権は獲得済みだが、今はゴルフのできる喜びが強い。「僕の中での開幕戦。痛くなくてできるのが今季初めてなので。結果を残したい。全部のコースで優勝を争いたい」と力を込めた。
昨年から交際する元賞金女王の古閑美保さん(33)とも「順調です!」とラブラブ。愛する彼女に心配をかけないためにも、ここから逆襲だ。