表64で今季初V王手 疲労対策が奏功
「女子ゴルフ・リゾートトラスト・レディース・第2日」(28日、鳴門GC36=パー72)
23位から出た42歳の表純子(中部衛生検査センター)が9バーディー、1ボギーと大爆発。大会コースレコードを3打更新する64をマークし、通算9アンダーで単独首位に躍り出た。ツアー最多連続出場記録の更新を続けるゴルフ界の“鉄の女”が今季初勝利に王手をかけた。1打差の2位には成田美寿々とP・チュティチャイ(タイ)が続いた。
好スコアの並ぶスコアボードの中でも、ひときわ輝く64。このコースの大会記録を一気に3打も更新した表が、昨年9月以来の通算5勝目へ向け、トップに躍り出た。
「このところ体が重くて、調子もよくなかったので、ドライバーのシャフトを振りやすいものに替えたら、思い切り振り切れるようになった」。2011年の開幕から続けるツアー連続出場は今大会で187試合になった。しかし42歳という寄る年波には勝てず、疲れが断続的に体を襲う。それに合わせた工夫が奏功した。
1番で4・5メートルを沈めてバーディー発進すると、3番からの3連続を含む9バーディー奪取。4つのパー3のうち3ホールでベタピンにつけるショットも放ち、「(全パー3にホールインワン賞800万円がかかる)明日の予行演習ができました」と笑った。
この5月からは実家のある広島、研修生時代から住み慣れた静岡に続き、都内にもマンションを借りた。「やっぱり飛行機を利用する時など移動が楽。これまでは羽田空港に着いてから家まで2時間半ぐらいかかりましたからね。今は15分。羽根付きギョーザとか、地域のグルメも楽しんでます」。
当面の目標は来季シード確定と9月のゴルフ5レディースまで200試合連続出場を達成することだが、今季初Vの好機に「明日も守りに入らず、最後まで攻めていきたい」と気合を入れた。“カープ女子”としても知られる表。首位を走る赤ヘルからもパワーをもらい、“鉄の女”の意地を見せる。