20歳池村、強風動じず首位タイ発進 

 「男子ゴルフ・ツアー選手権森ビル杯・第1日」(2日、宍戸ヒルズCC=パー71)

 5年シードが懸かる国内三大大会第1戦。ツアー未勝利の池村寛世(20)=フリー=が、同じく未勝利の小袋秀人(25)、今大会3勝目を狙う宮本勝昌(43)、今季1勝のショーン・ノリス(南アフリカ)とともに69で首位に並んだ。ベテランの藤田寛之と谷口徹が1打差の5位。昨季賞金王の金庚泰(韓国)は75で48位。

 アンダーパーはわずか6人。平均ストローク75・975という高難易度のコースで、池村は強風にも動じず、ガラスのように硬くなったグリーンもきっちり攻略してみせた。

 「パープレーでもいい順位にいくんじゃないかと思っていた。(優勝の)チャンスもあるのかなと思う」。圧巻は最難関の17番パー4(481ヤード)。残り190ヤードの2打目を5番アイアンでピンそば4メートルに寄せ、難なくバーディーを奪った。

 焼酎「魔王」の原材料、安納芋を栽培する両親を手伝いながら、昨季は下部ツアーで2勝を挙げた。苗植え、水やり、収穫、出荷-。7歳から畑作業で鍛え上げられた下半身を存分に生かし、ドライバーの平均飛距離は300ヤードを誇るが、いまは“封印”。安定性を重視したマネジメントが好スコアの要因だ。

 「トップ10に入れれば」と控えめな言葉も口にするが、難コースに崩れる実力者たちを尻目に堂々たるプレー。ツアー初優勝、大会最年少優勝記録の更新も夢物語ではない。

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