「女子ゴルフ・ニチレイ・レディース・第１日」（１７日、袖ヶ浦ＣＣ新袖Ｃ＝パー７２）

　プロツアー２勝目を目指すアマチュアの勝みなみ（１７）＝鹿児島高３年＝が６バーディー、１ボギーの６７で回り、大会３連覇を目指す申ジエ、金ナリ（ともに韓国）とともに首位発進した。森田理香子、鈴木愛、辻梨恵ら５人が１打差の４位に並んだ。

　今季自己最高の５アンダーをマークし、勝が素直に喜んだ。久々に呼ばれた記者会見。大の虎党は「冷静に話はしていますけど、５アンダーを出せて、心の中はすごくうれしいんです。阪神に例えると、３連勝したくらいですかね」と底抜けの笑みを浮かべた。

　２番で第２打を左へ引っ掛けてボギーが先行したが「ここから気を引き締めていこう」と気持ちを切り替えた。すると残り１０１ヤードの第２打をピンそば２メートルにつけた３番で初バーディーが来た。６番以降もアイアンショットがさえ、計６バーディーを量産。アマ優勝を果たした１４年のＫＫＴ杯バンテリン・レディース以来、２度目の首位発進を決めた。

　５月下旬の中京テレビ・ブリヂストンレディースからバックスイングに違和感があったため、前夜、ナショナルチームのジョーンズコーチにアプリで動画を送り、アドバイスを仰いだ。すぐに「ゴルフ練習用のバットで野球スイングをした方がいい」との返事があり、スタート前に２０回ほど振ってみると、これが効果てきめん。「リズムが良くなって違和感もなくなった」と感謝した。

　好調を維持したまま週末を迎えれば、プロツアー２勝目が視界に入ってくる。現在は優勝、即プロ転向を最大の目標としており、来春、高校卒業を迎える勝にとって、それは“就活”の一環でもある。「今は優勝の２文字しか考えていない。明日スコアを伸ばすことができれば可能性はある」。引き寄せたビッグチャンスを結果につなげる。