松山ぼう然+12「早く終わりたいと…」

 「男子ゴルフ・全米オープン・第2日」(17日、オークモントCC=パー70)

 第1ラウンドの残りと第2ラウンドが行われ、第1ラウンドで74松山英樹(24)=LEXUS=は第2ラウンドで1バーディー、5ボギー、2ダブルボギーの78と崩れ、通算12オーバーで予選通過は絶望的となった。谷口徹は第1、第2ラウンドともに78で通算16オーバー。第2ラウンドを終えた選手の中では、昨年2位のダスティン・ジョンソン(米国)が通算4アンダーに伸ばした。悪天候による順延の影響で谷原秀人、宮里優作、池田勇太は第2ラウンドのスタートを18日に持ち越した。

 ため息は尽き、失望感に打ちひしがれた。「自信がなくなって耐え切る力もなかった。早く終わりたいと思っていた。同組の2人(D・ジョンソン、ガルシア)がいいので邪魔しないようにと…」。メジャー15戦目で予選2ラウンドでの通算12オーバーは自己ワースト。いつもの勝ち気な松山は完全に消えうせていた。

 雷雨による順延の影響で、1日2ラウンドの長丁場。ミスの連鎖を止める術もなく沈んだ。第1ラウンドの4番パー5で2オンからバーディーを先行させながら、続く5番でバンカーからの3打目を寄せきれず、3パットでダブルボギー。これでリズムを失った。

 4オーバーで終えた第1ラウンド後、約1時間半の空き時間にアイアンを振り込んだが、ショットの乱れはさらに加速した。

 第2ラウンド。インスタートで迎えた18番パー4だった。バンカーからの2打目をアゴに当ててしまい、「気持ちが切れそうになった」。3、4打目もグリーンに乗せられず、5オン1パット。折り返しの1番も深いラフに苦しみ、連続ダブルボギーをたたいた。「今はショットに自信がない。崩れている現実がすごく悔しい」。日本男子初のメジャー制覇という壮大な夢は1日で砕け散った。

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