宮本勝昌アルバトロス達成 10年ぶり
「男子ゴルフ・ISPSハンダグローバル杯・第1日」(23日、朱鷺の台CC)
宮本勝昌(43)=ハートンホテル=が16番で10年ぶり2度目のアルバトロスを奪うなど66で回り、首位と3打差の4位発進。ビッグプレーを足掛かりに、ツアー通算11勝目、史上9人目となる生涯獲得賞金10億円突破を狙う。ボギーなしの1イーグル、6バーディーの63をマークした韓国の朴相賢(パク・サンヒョン)が単独首位に立った。
ドライバーで300ヤード超をかっ飛ばした。16番パー5、ピンまで残り192ヤード。フェアウエーからの2打目。宮本は7番アイアンを振り抜くと、弾道は思い描いたイメージと重なった。「会心のショット。寄ったな」。そう思った瞬間、ギャラリーのどよめきと歓声に包まれながら、ボールはカップに消えた。
11、12番で連続ボギーをたたいたが、ツアー10勝の実力者は慌てなかった。「気長に待っていたら大きいのがきた。釣りみたいだね」。06年サン・クロレラC以来10年ぶり2度目、男子ツアーでは5人目の複数回達成。鮮烈なアルバトロスで一気に優勝戦線へ浮上した。
「まだ3日。ラッキーを生かして頑張らないと」。泰然とした宮本の表情に頂点への渇望がにじんだ。