池村寛世8位 スコットのマネで急浮上
「男子ゴルフ・ISPSハンダグローバル杯・第2日」(24日、石川県朱鷺の台CC=パー71)
プロ4年目の池村寛世(ともよ、20)=リー=が6バーディー、ボギーなしの65で回り、通算7アンダーで56位から首位と3打差の8位に急浮上した。アダム・スコット(オーストラリア)のスイングをまねて乱調だったショットを修正し、バーディーラッシュにつなげた。エミリアノ・グリジョ(アルゼンチン)と、朴相賢(韓国)が通算10アンダーで首位に並んだ。
精密なショットが面白いようにピンに絡み、池村がバーディーの山を築き上げた。後半のアウトはハーフ自己最少の30。4番はピンそば50センチ、6番は30センチ、8番では2・5メートルにつけ、続く9番でも1メートルにピタリと寄せた。
初日はショットが乱調だった。球が右、左へ飛び出し、「今年のツアーで一番ひどかった」。プレー後、宿舎近くの練習場へ直行。米ツアー通算14勝を誇るスコットのフォームをまねることで鋭い弾道を取り戻した。「(スコットは)頭を動かさず、体幹を意識して背筋で打つ感じ。自分に足りないところを補える」。池村の特技でもある「有名選手の物まね」がピンチで生きた。
「難しいコースじゃない。コースマネジメントをしっかりできれば、結果はついてくる」。単なる模倣では終わらない。伸び盛りの20歳が、自慢のドライバーショットを武器にツアー初優勝を狙う。