高3・小祝、完全V王手!挑むアマ国内女子ツアー史上初

 「女子ゴルフ・ニッポンハムレディスクラシック・第2日」(9日、アンビックス函館C上磯GC=パー72)

 初日単独首位発進したアマチュアの小祝(こいわい)さくら(18)=飛鳥未来高3年=が3バーディー、4ボギーの73とスコアを1つ落としながらも、通算6アンダーで首位を守った。国内女子ツアー初となるアマチュアの完全優勝実現へ、同じく通算6アンダーで首位に並ぶ李知姫(イ・チヒ、韓国)、大江香織(26)=アルパイン=とともに最終日最終組で闘う。

 前日の7アンダー単独首位発進で「友人、知人から100通以上のSNSが来て、全部返信しました」という小祝。第2ラウンドも首位を守り、地元北海道で史上初の快挙に挑む。

 生涯初のプロ競技最終組を回った第2日。「スタート時も特別な緊張はなかったです。プロの試合の時はいつもあんな感じ。昨日の方がドキドキしてました」。前半は安定したプレーぶりで、6番パー5の第3打をピンそば40センチにつけてバーディー先行。9番でも3メートルを決めて折り返した。

 だが、後半は39を要した。「ティーショットはうまくいったホールが多かったけれど、セカンドが思った方向に飛んでくれないし、パットも全然入らなかった。後半は精神的にも追い詰められちゃいました」。12、13番で連続ボギー。14番は13メートルの長いバーディーパットを沈めたものの、15、16番で再び連続ボギーをたたき、李知姫と大江に並ばれた。

 前日は25だったパット数は5つ増えて30に。「今日はイーブンパーで回れるようにって思ってたんですけど…」というが、結果的にはスコアを1つ落とすことになった。

 それでも、前日の貯金が効いて首位を守った。「明日もスコアを伸ばすなんて考えず、狙いすぎないで。取れるところでバーディーを待って、チャンスが来たら…いきたいと思います」。自身のスイング&パッティングの最重要項目は“ゆっくリズム”。色白のおっとりとした表情の下に不思議な強さをただよわせ、高校3年生のアマチュアが、プロ競技完全Vに挑む。

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