丸ちゃん、伝統ジュニア大会Vの息子・奨王君へ「これからが大変」
リオデジャネイロ五輪で112年ぶりに競技が復活するゴルフの日本代表監督を務める丸山茂樹が11日、全英オープン(14日開幕)のテレビ解説のため、東京・羽田空港から渡英。出発前の囲み会見で、米国在住の長男・奨王(しょーん、16)君が現地のジュニア大会で優勝したことに関し、「これからが大変じゃないかな」などと話した。
奨王君は米国で最も歴史のあるジュニア大会の「ウエスタン・ジュニア選手権」(6月21~23日、米ミシガン州ロイヤルオークのレッドランGC)で優勝した。同大会にはかつてフレッド・カプルス、タイガー・ウッズ、フィル・ミケルソンらも出場しており、2005年にはリッキー・ファウラーが優勝しているという。
丸山はこの日、ゴルファーとしての奨王君について「(息子は)僕と同じ道を歩むのは難しいだろうということで、勉強とゴルフの両方をやってきた。ゴルフに関しては僕が見ている限り、(生活の)3割ぐらいしか占めていない。でもゴルフも勉強も一生懸命やらないと落第したりする。文武両道じゃないが、よく頑張っていたなと思う」と、異国の地で奮闘する息子の頑張りをほめた。
また、奨王君の将来については「今回は少ない練習の中で結果を残し、彼の中で自信になったんじゃないかな。モチベーションも上がってくるだろう。僕からは大学へ行って、オールアメリカンというのを突破しなければPGAツアーは無理じゃないのという話もしている。本人もそこは分かっていると思う」と、大学進学で更に結果を残さなければ、米国でプロとしてやっていくのは難しいのではという考えも示した。
更に「僕も多少は指導してあげられるが、自分自身の考え方がしっかりしていなければ、それ以上のこともなければ(次に向けて)動けないので、難しいとは思う」と、あくまでも本人の頑張りが重要としたが「僕は(息子に対して)あんまり試合を見に行ったり、熱意を持ってやったりしている訳でないが、まあ今回の優勝に関しては『よくやったね』と声をかけてやりました」と、最後は父親の顔をのぞかせていた。