また高3旋風!吉本ひかる首位発進「一つでも伸ばしたい」
「女子ゴルフ・サマンサタバサ・レディース・第1日」(15日、イーグルポイントGC=パー72)
アマチュアの吉本ひかる(17)=滋賀短大付高3年=が4バーディー、1ボギーの3アンダーで回り、2012年大会覇者の木戸愛(26)=ゼンリン=ら3人とともに首位に立った。1打差の5位にも吉本と同級生のアマチュア新垣比菜(17)=興南高3年=が続いた。前週のニッポンハムレディースに続き、今大会もアマチュア旋風が吹き荒れそうだ。
最強世代がまた飛び出した。前週のニッポンハムレディースの小祝さくら(飛鳥未来高3年)に続き、高3アマの吉本が初日首位スタートを決めた。
1番で5メートル、2番で4メートルのバーディーパットを沈めて勢いづいた。「前半は満足。流れに乗っていけた」と笑顔で話した。
勝みなみ、新垣比菜らレギュラーツアーをにぎわすこの学年にあって、吉本も6月の下部ツアー、ルートインカップで史上4人目のアマチュア優勝を果たすなど着々と力を蓄えてきた。直後の日本女子アマでは首位で最終ラウンドを迎えたものの、バンカーショットをミスして「8」をたたくなど失速、3位に終わった。
しかし、吉本はこの敗戦を引きずることなく、むしろ自身がレベルアップするための課題を見つけたことを収穫とし、その後は「バンカーショットとかアプローチをすごく練習した」という。この日の12番パー3ではバンカーからパーセーブ。練習が実を結び始め、好スコアを呼んだ。
目標は堀琴音。兵庫の「ゴルフアカデミー中島」で、堀と同じく中島敏雅プロの指導を受けている。今大会は初めて中島プロに「お願いして、キャディーしてもらってます」という援軍も大きい。
今や女子ゴルフ界の大きな注目を集めているゴールデンエージの一員として「負けたくない」と闘志を燃やす。優勝を目標に置く8月の日本ジュニアに弾みをつけるためにも「明日もアンダーを出して、一つでも伸ばしたい」と上位争いを誓った。