松山悪夢の予選落ち…8ボギー叩く 「言葉がないし、考えたくもない」
「男子ゴルフ・全英オープン・第2日」(15日、ロイヤルトルーンGC=パー71)
4度目出場の松山英樹(24)=LEXUS=は1バーディー、8ボギーと崩れ、全英オープンでは自己最悪となる78の大たたき。通算8オーバーの111位で、初めて決勝ラウンドに進めなかった。メジャーは6月の全米オープンに続き、2大会連続の予選落ち。8人が出場した日本勢は通算イーブンパーで27位だった池田勇太(30)=日清食品=と、通算4オーバーで67位だった市原弘大(34)=フリー=が決勝ラウンドに進出した。
こわばったままの表情が、松山のショックの大きさを物語っていた。バーディーはわずか一つで、8ボギーをたたいた。特に後半は2度の3連続ボギーで見せ場すらつくれず、「今のゴルフがそのまま出た。言葉がないし、(心境を表す言葉を)考えたくもない」と言葉を絞り出した。
5番で3メートルのバーディーパットを沈めたのもつかの間、その後は次々とボギーを重ねた。この日のパーオン率は、全選手中でワースト3位タイの28%。後半は要所でアプローチのミスが目立った。10番パー4では第2打がグリーンを越え、予選通過へ望みをつなぎたかった16番パー5では第3打がグリーン左のバンカーに入った。
「10番ではバーディーが取れなくてもパーで終わればすんなりいったと思う。16番は風を読めなかった自分も悪いし、あそこのバンカーに入れているようでは話にならない」
ティーショットも安定しなかった。難関の8番パー3はグリーン右の林に打ち込み、11番パー4ではボールがコース右の線路で跳ねる痛恨のOBだった。
メジャー大会で年間に2度の予選落ちは初めて。米ツアーでも予選落ちがない大会を除けば、今大会を含めて3大会連続で予選落ちと苦しんでいる。
「技術的にもそうだし、これだけうまくいかないと、精神的にも一つミスをするとどんどん悪い方向へと考えてしまう。何かを変えなくてはうまくいかないと思う」。袋小路に迷い込んでしまった感のある今の姿からは、マスターズで最終日まで優勝を争った春先の躍動感は少しも感じられなかった。