時松、大会新25アンダーでツアー初V 夢は「メジャーで活躍」

 「男子ゴルフ・ダンロップ・スリクソン福島オープン・最終日」(24日、グランディ那須白河GC=パー72)

 5打リードして首位から出た時松隆光(22)=筑紫ケ丘GC=5バーディー、1ボギーの68で回り、大会記録となる通算25アンダーでツアー初優勝を飾った。66で回った岩本高志(41)が3打差の2位となった。

 最終18番グリーン。1メートルの優勝パットを沈めると、時松は初々しくはにかんだ。派手なガッツポーズもなく、「一日が本当に長かった。両親の前で優勝できてうれしい」と静かに喜びに浸った。

 朝から緊張して朝食がのどを通らなかった。6番で2打目を右に曲げ、球は崖下に落ちかけた。続く7番でも2打目を引っかけてあわやOB。2度も冷や汗をかいたが、次第に落ち着きを取り戻した。13、14番の連続バーディーで突き放すと、17番では6メートルのパットをねじ込み、堂々と勝負を決めた。

 5歳のとき、ゴルフを始めたのは「健康のため」だった。幼少期に心臓の手術を受け、「空気のきれいなところで体を動かしてほしい」という父の思いがきっかけ。時松は「うまくなりたい」と謙虚に技を磨き、プロ転向から5年、待望のツアー初優勝を手にした。

 前日までに24バーディーを重ねて作った貯金を生かしての逃げ切りV。それでも「今週はたまたま。もっと力をつけて、日本で毎年シードを取って、(海外)メジャーで活躍したい」。シンデレラボーイの夢物語は、まだ終わらない。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ゴルフ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ゴルフ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス