後藤恵、スタートダッシュで5度目の正直だ 5アンダーで首位発進
「女子ゴルフ・LPGA最終プロテスト・第1日」(26日、周南CC=パー72)
受験5度目の後藤恵(23)=ランダムアド=が3連続を含む6バーディー、1ボギーで67をマーク。台湾のチェン・スーハン(24)とともに5アンダーで首位に立った。千葉・拓大紅陵高時代は成田美寿々と同級生。昨季終わりに股関節を痛め約4カ月のブランクを経て復帰した。1打差の4アンダー、3位に永井花奈(19)ら。蛭田みな美(19)はイーブンパーで24位。
5度目のチャレンジ。後藤は「元気のある前半にバーディーを取ろうと思ってた」という。にしても、だ。
1番パー4で第2打をピンそば1メートルにつけバーディー発進を決めると、2番では5メートルのパットをズバリ。1ホールおいて4番で1メートル、5番は20ヤードをチップイン、6番では5メートルを沈めて3連続。なんと出だし6ホールで、あっという間に5アンダーにしてみせた。後半は「ショットがバラバラになってきちゃって」1バーディー、1ボギーのパープレーに落ち着いたが、67でトップ発進だ。
事情があった。「昨年10月、下部ツアーに出ている時に、足を痛めてしまったんです。約4カ月間、ゴルフも何もできなくて。病院通いとリハビリの毎日でした」という。股関節唇損傷。骨盤を縁取りするように取り巻く繊維軟骨が傷ついて痛みが出る状態で、「歩けない時期もあったし、体力もまだ戻っていない」という。それで、ラウンド前半に勝負をかけているのだ。
「ゴルフ自体ができなくなるかもという経験をしたので、この場にいられることのありがたさを感じながらやってます」。第2ラウンドも“スタートダッシュ”を誓う。