松山メジャー自己最高4位 不振から復活し意地見せた

 「男子ゴルフ・全米プロ選手権・最終日」(31日、バルタスロールGC=パー70)

 第3ラウンドの残りと最終ラウンドが行われ、松山英樹(24)=LEXUS=は最終ラウンドを2バーディー、ボギーなしの68で回り、通算9アンダーでメジャー自己最高の4位に入った。松山は悪天候で前日から順延となった第3Rを67で終え、最終Rを首位と4打差の5位でスタート。15年マスターズの5位を上回った。リオ五輪代表の池田勇太(30)と、谷原秀人(37)は通算3アンダーの33位。ジミー・ウォーカー(37)=米国=が通算14アンダーでメジャー初制覇を果たした。今季初勝利、米ツアー通算6勝目。

 日本のエースが復活を遂げた。松山は昨年のマスターズ5位を上回った。ただ、優勝争いに加わったとはいえない展開に「冷静にメジャーで勝つためにどうしたらいいのか考えて、次の試合に向けて頑張りたい」と悔しさもにじませた。

 今季は2月に米ツアー通算2勝目を挙げ、4月のマスターズも最終ラウンド途中まで優勝争いを演じた。しかし、6月以降は流れが変わった。全米オープン、全英オープンなど4試合中3試合で予選落ち。ショットの不調で自信を失った。

 今大会前にアイアンを使い慣れた以前のものにし、ショットの精度が戻った。4日間を通じたパーオン率は約82%。最終ラウンドに限れば約89%で、17番パー5では残り125ヤードの第3打がカップをかすめ、ギャラリーを沸かせた。

 一方、グリーンではバーディーチャンスを何度も逃した。優勝争いに絡んでいくには、長いパットを決める力は不可欠。「入らないのが今の自分の実力。もっと自信を持って打てるように練習するしかない」と明確な課題もつかんだ。

 マスターズの7位で始まった今季のメジャーは、不振の2試合を挟んで最後に意地を見せた。浮き沈みを味わった夏が、この先の糧になるはずだ。

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