吉田弓美子ベストスコア66 同姓のリオ五輪レスリング沙保里との“W優勝”誓う
「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント・第2日」(13日、軽井沢72ゴルフ北コース=パー72)
初日20位の吉田弓美子(29)がベストスコアの66で回り、通算8アンダーで首位タイに立った。現在賞金ランク8位。同姓で五輪4連覇を目指すレスリングの吉田沙保里に熱い視線を送りつつ、一足先に「吉田優勝」の文字を日本全国に踊らせるつもりだ。
ショットが好調な吉田が首位に立った。前半を2バーディーで折り返すと、13番で2・5メートル、15番で5メートルのチャンスを決めた。クライマックスは16番パー5。残り211ヤードの第2打は5番ウッドを振り抜いた。
「ちょっと当たりがよくなくて『あ、ヤベ』と口走っちゃったのが集音マイクに入ってたって」と照れ笑いを浮かべたが、打球はグリーン手前でキックしてピンへ一直線。もう少しでアルバトロスというショットになった。ピン奥2メートルのイーグルパットを難なく決め、一気に首位をとらえた。
今週、ひそかに心の励みにしているのがリオ五輪だ。連日のようにテレビで観戦。「一昨日は卓球の水谷隼さんの準決勝を見て夜更かししちゃいました。これからの種目で楽しみなのは、(女子ゴルフの)大山志保さんが一番ですけど、その次は女子レスリング。面識はありませんが“吉田つながり”で応援しています。こっちの吉田もガンバリマス」。
前週まで、今季は20戦に出場してベスト10入りが10回。昨年5月の中京テレビ・ブリヂストンレディスを制して以来の1勝が手に届きそうで届かない。「あとは優勝するだけ」という吉田は、今季初Vまでのわずかな距離が、4度目の五輪金メダルをかける日を待つ吉田沙保里に似ていると感じている。国民栄誉賞の金メダルに先駆け、相模原市の名誉市民として、前祝い優勝でエールを送る。