イ・ボミ 28歳バースデーV ライバルの五輪金メダル獲得に発奮

 「女子ゴルフ・CATレディース・最終日」(21日、神奈川県大箱根CC、パー=73)

 28歳の誕生日を迎えたイ・ボミ(韓国)が72で回り、通算9アンダーで並んだ大江香織(アルパイン)、全美貞(韓国)とのプレーオフを1ホール目のバーディーで制し、出場2試合連続で今季4勝目、通算19勝目を挙げた。1打差の4位は岡山絵里と西山ゆかりだった。

 イ・ボミは前夜、泣きながら目を覚ました。「久しぶりにお父さん(14年9月に56歳で死去したソクジュさん)に会えた。夢に出てきて、何も話さず、ただ私を抱き締めてくれた。私は泣いているだけだった」-。

 1番パー5で3メートル弱のバーディーパットを沈め、2、4、7番とバーディーを奪ったものの、9番のボギーから歯車が狂う。14、15番をボギーとし、結局プレーオフに突入。1ホール目の18番パー5。第3打をピン右奥1メートル強につけ、ウイニングバーディーを射止めた。

 同じ1988年生まれでジュニア時代からのライバル、朴仁妃が五輪で金メダルを手にした日の誕生日Vとなった。「インビが金メダルを取ったって、朝に母に聞いて、よ~し私も今日頑張ろう!!と思った。私も金メダルがほしいと思った」と明らかにした。

 2年連続賞金女王にまた一歩前進したが「早めに考えたら、私にとってよくない。毎試合、毎日、目標を立てて、それに向かってやっていく。その方がゴルフが楽しくできると思うから」。まずは通算20勝へ。1つ年をとったイ・ボミが、新たな偉業に挑戦する。

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