遼、2週連続Vへ好発進 ショットで難コース攻略 首位と2打差2位
「男子ゴルフ・フジサンケイクラシック・第1日」(1日、富士桜CC=パー71)
前週のRIZAP・KBCオーガスタで腰痛からの復活優勝を果たした石川遼(24)=CASIO=が5バーディー、2ボギーの3アンダー68で回り、首位に2打差の2位と好スタートを切った。6年ぶり3度目の大会制覇と自身初の2週連続Vへ向けて視界良好だ。趙眠珪(韓国)が5アンダーの66をマークして首位に立った。
全長7524ヤードでパー71。ツアー屈指の難コースを好調なショットで攻略した。石川は最終18番こそ1・2メートルのパーパットを外したが、単独2位でフィニッシュ。「このコースで3アンダーは悪くない。これを4日間続けられたら」と手ごたえを口にした。
“モンスター”とも呼ばれる富士桜CCの中でも、最難関ホールは535ヤードの5番パー4。この日の平均スコアは4・899で今季ツアーで2番目に難しいセッティングだったが、石川は第1打を300ヤード飛ばし、ピンまで残り240ヤードの第2打は4Iで狙った。惜しくもグリーン奥へ外してボギーとしたが、先週から続く攻める姿勢を貫いた。
その攻撃ゴルフはインでかみ合った。10番パー4で第2打を2メートル、13番パー3も第1打を1メートルにつけてバーディー。17番パー5は残り270ヤードの第2打を3Wで打ち、ピン奥2・5メートルにピタリと止めるスーパーショットを披露した。
スタート前の練習ではショットが不安定だったが、1番で第1打を放った直後に上体に力みがあることに気がつき、即座に修正。「ショットは尻上がりによくなった。振るというより振れちゃってる感じ。明日からもガンガン攻めていきます」。今大会は09、10年に連覇を果たしており相性は抜群。2週連続Vへ死角は見当たらない。