石川遼5打差5位後退も2週連続Vへ「あきらめない」過去に最終日6打差逆転も
「男子ゴルフ・フジサンケイクラシック・第3日」(3日、富士桜CC=パー71)
3位から出た石川遼(24)=CASIO=は5バーディー、6ボギーの72と出入りの激しいゴルフでスコアを落とし、通算3アンダーの5位へ後退した。首位と5打差で迎える最終日、逆転で自身初の2週連続優勝を狙う。68で回った趙ミン珪(韓国)が通算8アンダーで単独トップに立った。
疲労の色が濃かった。石川は「上がり3ホールは体力的にも精神的にもきつかった。ちょっともたなかった」と、青い顔で言葉を絞り出した。
前日の後半からショットが曲がり出し、この日も修正できなかった。アプローチとパットで何とかスコアを作ったが、17番でついにボロが出た。第1打を右にOBとしボギー。18番でも第1打を右のバンカーに打ち込み、連続ボギーでホールアウトした。
「クラブを重く感じてしまう分、強く握って、力で振ってしまう。ヘッドスピードも出ていなかった」と不調の原因を自己分析したが、最終日へファイティングポーズを解くつもりはない。
過去14勝のうち、最終日逆転Vは4回。10年の中日クラウンズでは6打差をひっくり返した。「明日までに体力、精神力、技術の3つを修正したい。前半が終わってトップと3打差以内なら、優勝はあきらめない」。自身初の2週連続優勝へ、持てる力を振り絞る。