遼63単独首位発進 あす25歳の誕生日 大会連覇で祝い星だ!
「男子ゴルフ・ANAオープン・第1日」(15日、札幌GC輪厚=パー72)
大会2連覇を狙う石川遼(24)=CASIO=がボギーなしの9バーディーを奪い、9アンダーの63で単独首位に立った。今季2勝目へ向けて絶好のスタートを切った。1打差の2位はツアー未勝利の重永亜斗夢(28)=ホームテック=ら4人。さらに1打差の6位に池田勇太が続いた。賞金ランキング1位の谷原秀人は67で10位。
大会前から好調を口にしていた石川が、その言葉通りに好発進した。9バーディーを奪う猛チャージでの単独首位に「スコア的にはイメージに近い形でいけた。やるべきことがやれている」と力強く話した。
ドライバーが多少曲がっても、鋭いリカバリーショットでグリーンを捉えるパターンは、優勝した昨年の大会と重なる。パー3を除く14ホールでフェアウエーに置けたのは6ホールだけで、そのキープ率は42・86%(74位)にとどまった。それでも前半の15番で左ラフから3メートルに寄せてバーディーを奪うなど見せ場をつくり、石川目当ての大ギャラリーを沸かせた。
8月末のRIZAP・KBCオーガスタで今季初勝利を挙げ、続くフジサンケイ・クラシックでは2位。2月に米ツアーを離れる原因となった腰痛の影響は今大会もなさそうで「優勝争いの中でショットの精度を高めていければ財産になる」と前を見据えた。
大会3日目の17日には25歳の誕生日を迎え、通算15勝目をマークできれば、とりわけうれしい勝利となる。単独トップスタートは通算4度目。過去3度のうち、優勝を逃したのは1度だけだ。