成田美寿々おまたせ今季初首位発進!疲労逆手に省エネ9バーディー
「女子ゴルフ・マンシングウェアレディース東海クラシック・第1日」(16日、新南愛知CC美浜C=パー72)
成田美寿々(23)=オンワードホールディングス=が9バーディー、1ボギーの64をマーク。全美貞(韓国)とともに首位発進を決めた。前週まで賞金ランク35位と今ひとつ波に乗れていないが、今季も終盤戦に差し掛かり、ようやくエンジンがかかり始めた。1打差の3位にテレサ・ルー(台湾)が続いた。
難コースで行われた前週の日本女子プロ選手権の“後遺症”で、多くの選手はいまだ疲労困ぱいの状態。そんな中、成田が疲れを逆利用して今季初の首位発進を決めた。
「疲れていたので短い時間にキュッと集中してやろうと。7割ぐらいの力で打ったのもいい方向に行ってくれました」。ライや残り距離などの情報を頭に入れたら「リズムよく振ることだけを考えて、スイングする瞬間だけキュッと」集中する作戦が、今季自己ベストの64につながった。
1番で1・8メートルを沈めてバーディーラッシュの幕開け。前半で4バーディーを奪うと、後半も勢いは止まらず、17、18番を連続バーディーで締めくくるなど、この日9つのバーディーを量産した。
「ショットも良かったけど、何より4~5メートルのパットが面白いように入りました」
成田の悩みはいつもパッティング。今季も何度も道具を替え、キム・ハヌルや永峰咲希らパットが上手な選手の観察を続けてきたという。ようやく研究の成果が表れ始めたようだが、「まだ1日しか終わってない。明日は今日のスコアは忘れて、また一から謙虚にいきます」と気を引き締めた。