美人プロ香妻琴乃 悲願ツアー初V見えた!6年目で初の首位発進
「女子ゴルフ・ミヤギテレビ杯ダンロップ女子・第1日」(23日、宮城県利府GC=パー72)
美人プロの香妻琴乃(24)=サマンサタバサ=が7バーディー、ノーボギーの65で回り、自身初の首位発進を決めた。香妻にとって9月下旬は毎年何かが起こる時期。今年は悲願のツアー初優勝をつかむことができるか。2打差の2位に李知姫(韓国)が続いた
香妻が絶好のスタートを切った。出だしの1、2番の連続バーディーから17番で3メートル弱を決めるまで計7バーディーをマーク。プロ6年目にして初めての首位発進だ。
近年、この週には何かが起こっている。14年は下部ツアーで優勝を飾った。昨年と今年は宮城の子どもたちに助けられている。
昨年は予選落ちを喫し、コースで帰り支度をしている時、小学生のファンからサインをねだられた。「ずっと応援してます」と言われ、「たとえ予選落ちでもちゃんとしたプレーをしなきゃいけない。数年後にはジュニアの子たちの目標の選手になっていたい。そう思うようになりました」。それがきっかけで、プレー中の笑顔も少しずつ増えた。
今年は21日に大会が支援する宮城県立こども病院を訪問。ずっと病院生活を送っている子どもたちが笑顔になったのを見て「すごくうれしかった。(試合でも)頑張ってテレビに映った姿を見てもらいたくて」。そんな気持ちが好スコアにつながった。
今季は7月初めまで出場15試合で予選落ち11回とどん底だった。6月末、普段は温厚な師匠・中島弘二プロ(71)に「すごく自信なさそうに打っている。死んでも曲げるな!気持ちでボールを持っていけ!」と初めて激しく怒られ、目が覚めたという。調子は徐々に上向き、8月後半には2度のトップ10入り。ツアー初優勝を狙う自分がよみがえった。
この日は弟・陣一朗(22)が下部ツアーで逆転Vを果たした。姉弟でバトンをつないで、子どもたちに勝利の笑顔を見せたい。