李知姫が生涯獲得賞金10億円突破 外国人選手初 POで申ジエ下す
「女子ゴルフ・ミヤギテレビ杯・ダンロップ女子オープン・最終日」(利府GC=パー72)
通算12アンダーでホールアウトした李知姫と申ジエ(ともに韓国)がプレーオフに突入。3ホール目のバーディーで李知姫が4月ヤマハレディース以来の今季2勝目、ツアー通算21勝目を飾った。日本ツアーでの生涯獲得賞金は10億円を突破。国内女子では不動裕理、横峯さくらに次ぐ史上3人目の快挙で、外国人選手としては初の偉業達成となった。
今季は4月第1週のヤマハレディースに優勝した後、極度の不振に陥った。「あまりにバラバラなので試合を休んでアドレスから見直し、つくり直した」と、V翌々週から3試合を欠場。5、6月も出場試合を間引いて練習に充ててきた。
首位・申ジエに3打差の3位からスタートしたこの日は、復調したショットに加えパッティングがさえた。「本当によく入ってくれた」と、18ホールで23パット。15番パー3では池ポチャダブルボギーもたたきながら、6バーディーで68。最終18番ではピン奥3メートルのスライスラインをズバリ読み切って沈め、プレーオフに進んだ。3ホール目、残り70ヤードの第3打を58度ウェッジでピン右1・5メートルに。きっちり決めて5カ月半ぶりの優勝をつかんだ。
「10億円…日本に来て16年、私たちがゴルフする環境がすごくいいからやってこられたと思う。ツアーのシステム、協会、コース、試合環境や練習環境、いろんなところに感謝したいです」
最近の息抜きは、フランス女性から広まり韓国でも大流行中のコロリアージュ(大人の塗り絵)。「昔から描くことは好きなんです。でもテレサ・ルーみたいに絵の才能はないから。色鉛筆で風景画等に色を付けていくのが楽しい」という。