パーマー氏が死去 メジャー7勝の国民的スター
ゴルフ界のスーパースターで、競技の大衆化に大きく貢献したアーノルド・パーマー氏が亡くなった。87歳だった。
全米ゴルフ協会(USGA)は25日、「ゴルフ界にとって“最大の大使”の死を悼む」との声明を出した。
パーマー氏はマスターズは1958年の優勝を皮切りに4度制覇。全米オープン1勝、全英オープン2勝とメジャー通算7勝を挙げた。特に、1960年の全米オープン優勝などでみせた攻撃的なゴルフがテレビ中継を通じて圧倒的な人気を呼んだ。「アーニーズ・アーミー」と呼ばれる親衛隊を生み出すなど国民的スターとなり、ゴルフをメジャースポーツへと導いた。
マスターズには74歳だった2004年まで出場し、最多の50回連続出場を記録した。その後は、大会開幕を告げる「名誉スターター」をジャック・ニクラウス(米国)とともに務めたが、今年は年齢を理由に辞退し、ゲーリー・プレーヤー(南アフリカ)と交代していた。
毎年3月末にはPGAツアーの大会「アーノルド・パーマー招待」を開催し、日本の石川遼や松山英樹らとも交流があった。