琴音「ヤケめん」で復活!首位発進 声援も増し「自信持ってできている」
「女子ゴルフ・富士通レディース・第1日」(14日、東急セブンハンドレッドC西C=パー72)
2週前の日本女子オープンで1打差の2位に泣いた堀琴音(20)=東芝=が5バーディー、ノーボギーの67で回り、笠りつ子(28)=京セラ=と並んで首位発進した。1打差の3位にリ・エスド(韓国)。アマチュアの勝みなみ(18)=鹿児島高3年=は1アンダーで19位につけた。
あの日以来、堀を応援する声は確実に増えている。「確かにギャラリーのみなさんに『頑張って』と声をかけていただくことが多くなりました」。日本女子オープン最終日。単独首位で終盤を迎えながら、上がり2ホールでアマチュアだった畑岡奈紗に逆転負けし、号泣した。
その日の夜はヤケ酒ならぬ「ヤケめん、しました」。3月に20歳になったがアルコールは苦手。ラーメンをヤケ食いして帰ったという。「本当に、すっごい悔しかった。でも正直、負けちゃったけど自信にもなったんです。最終日の最終ホールまで優勝争いしたというのが初めてだったから。今は前より何事にも自信を持ってプレーできてます」という。
2番で10メートルのバーディーパットを沈め、8番から3連続バーディー。17番ではガードバンカー縁の逆目ラフからウエッジで絶妙のアプローチを見せてパーセーブ。小技の成長ぶりもうかがわせた。
屈辱の2位で手にした賞金2800万円(畑岡はアマチュアだったため、堀がV賞金獲得)のおかげで賞金ランクは現在12位。最終戦のツアー選手権リコー杯の出場権(今季優勝者と賞金ランク25位まで)も確実にした。ここに正真正銘の初V賞金を上乗せして最終決戦に臨みたい。